世界遺産検定 一問一答 Vol.008

こんにちは、とりそばです。

今回は世界遺産検定で過去に出題された問題をご紹介します。

 

ブラジルの学生ロザリカが、日本の友人エリに送った手紙を読んで、以下の問いに答えなさい。

 

親愛なるエリ
 久しぶりね。元気にしている? あなたが大好きだと言ったブラジルの国花、イペの花が今年も咲き始めました。日本ももうすぐサクラの季節かしら?
 あなたがブラジリアから日本へ戻り、もう1年以上もたつのね。初めて出会ったとき、あなたが熱心に( 1 )が設計した国立美術館をスケッチしていた姿を今でもよく覚えているわ。その頃から取り組んでいた「(a)ル・コルビュジエが弟子に与えた影響」というテーマの論文は完成した? できたらメールで送ってね。
 日本に帰る前、2人で行った南米一周旅行は楽しかったわね。ペルーのナスカで見た(b)地上絵は、最近また新しいものが見つかったってニュースで見たわ。かわいい(c)ネコの絵で思わず笑っちゃった。アルゼンチンの (d)『 ロス・グラシアレス国立公園』では、氷河が崩れ落ちる瞬間を間近で見ることができて、あなたも私も大興奮だったわね !
 今度、私が日本を訪れる時は長崎の教会や集落を案内してね。キリスト教徒として(e)潜伏キリシタンと呼ばれた人々についてとても興味があるの。ゆかりの地をぜひ見てみたいな。
 それじゃ、いつか会えるのを楽しみにしているわね。あなたに幸運が訪れますように。
ロザリカより


[1]文中の空欄( 1 )に当てはまる、ブラジリアの近代的な建築群を設計した人物として、正しいものはどれか。

オスカー・ニーマイヤー

②ベルナルド・べロット

③ヨーン・ウッツォン

④リチャード・アークライト

問1解答

 

[2]下線部(a)「 ル・コルビュジエ」に関し、『ル・コルビュジエの建築作品:近代建築運動への顕著な貢献』に含まれる国立西洋美術館では、コルビュジエが考案したピロティという建築様式が使われている。ピロティが使われているル・コルビュジエの他の建築作品として、正しいものはどれか。
①ルイス・バラガン邸
シュレーダー
サヴォア
サグラダ・ファミリア

問2解答

 

[3]下線部(b)「 地上絵」に関し、『ナスカとパルパの地上絵』の説明として、正しいものはどれか。
①地理学者フェルディナント・フォン・リヒトホーフェンの調査で発見された

②この地域は年間降水量が少なく、絵が消えずに残った
③地上絵を制作し始めたのは長耳族であったとされる

④これまでに発見された地上絵はすべて動植物を模したものである

問3解答

 

[4]下線部 (c)「 ネコ」に関し、2021年の世界遺産委員会で登録の可否が審議される「奄美大島、徳之島、沖縄島北部及び西表島」では、固有種を守るためにノネコなどの駆除を含む管理がおこなわれている。その保護されている固有種のひとつとして、正しいものはどれか。
ニホンカモシカ

②ヤクザル
ヤンバルクイナ

④セーブルアンテロープ

問4解答

 

[5]下線部(d)「 ロス・グラシアレス国立公園」に関する以下の文中の空欄に当てはまる語句として、正しいものはどれか。
太平洋上の湿気を含んだ (  )がアンデス山脈にぶつかり大雪を降らせ、この雪が降り積もって巨大氷河を形成する。
①偏西風

貿易風
③ボーラ

シロッコ

問5解答

 

[6]下線部(e)「 潜伏キリシタン」に関し、『長崎と天草地方の潜伏キリシタン関連遺産』に関する以下の出来事を時系列順に並べたものとして、正しいものはどれか。
A 信徒発見  B 島原・天草一揆  C 大浦天主堂の建設
①A→C→B

②B→A→C
③B→C→A

④C→B→A

問6解答

 

  • 問1解答

問1の答えは①です。ブラジリアの近代的な建築群を設計した人物はオスカー・ニーマイヤーです。

ベルナルド・べロットが描いた風景画を参考にワルシャワの歴史地区は復元しました。ヨーン・ウッツォンシドニーのオペラハウスの設計をしました。リチャード・アークライトの水力紡績機はニュー・ラナークに導入されました。

  • 問2解答

問2の答えは③です。ピロティが使われているル・コルビュジエの建築作品はサヴォアです。

  • 問3解答

問3の答えは②です。ナスカとパルパの地上絵の地域は年間降水量が少なく、絵が消えずに残りました

  • 問4解答

問4の答えは③です。奄美大島、徳之島、沖縄島北部及び西表島で保護されている固有種はイリオモテヤマネコヤンバルクイナルリカケスなどです。

  • 問5解答

問5の答えは①です。ロス・グラシアレス国立公園では、太平洋上の湿気を含んだ偏西風アンデス山脈にぶつかり大雪を降らせ、この雪が降り積もって巨大氷河を形成しています。

  • 問6解答

問6の答えは③です。長崎と天草地方の潜伏キリシタン関連遺産は「1. 始まり」「2. 形成」「3. 維持、拡大」「4. 変容、終わり」の4つの時代に分けられます。島原・天草一揆(1637〜1638年)は1、大浦天主堂の建設(1864年)と信徒発見(1865年)は4の時代です。信徒発見とは潜伏キリシタン大浦天主堂で宣教師に信仰を告白することです。

  • まとめ

いかがでしたか。

世界遺産について勉強することで、旅行がより一層楽しめます。

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